セラミック塗料との違い

セラミック塗料は塗料の中にセラミック物質を均一に分散させる技術で配合されたもので、天然石を砕いたものや砂などの無機物を配合したものなどさまざまです。
セラミック塗料の特徴としては、耐久性や耐熱性・耐候性が高く汚れにくいというメリットがあります。
セラミック塗料はこのように優れた塗料ですが、名前だけのセラミック塗料もあり、高額な費用を支払うはめになってしまうトラブルも少なくありません。
セラミック塗料の種類としては、塗料にセラミック成分を混ぜて塗膜表面をセラミック成分でカバーするもの。
塗料に機能をもたせるためのもの。
外壁に意匠性を持たせるためにセラミックを使うものがあります。
塗料にセラミック成分を混ぜた塗料は、乾燥する過程でセラミック成分が塗膜の表面に浮き出てきて配置されます。これによって耐熱性や耐候性、耐久性などの特徴を生かすことができます。
ただこれも乾燥する過程で塗膜の表面にセラミック成分が配置されれば良いのですが、施工業者が手抜き工事を行えば十分に効果を発揮することはできませんから、信頼できる施工業者を選ぶことが大事です。
セラミック成分が表面に配置されることで、親水性も高くなり雨水で汚れが落ちやすくなるというメリットもあります。
セラミックは硬度が高くなりますし、断熱効果を持たせた塗料もあります。
セラミック塗料はさまざまな種類がありますから、耐用年数も異なりますが、一般的に20年程度といわれています。
ただセラミックはもともと硬度が高くひびわれが起こりやすいというデメリットもあるため、塗料自体が10年はがれなくてもひび割れが起こる可能性はあります。
そのためセラミック塗料だから何十年もメンテナンスが必要ないというわけではなく、きちんちデメリットも理解した上で施工を行うことが大事です。

塗装工事に使用する塗装材

無機塗料は塗料の原料に無機物を配合した塗料で、石や煉瓦、ガラスなどの炭素を含まない物質を配合しています。
無機物は紫外線で劣化することはありませんから、紫外線による劣化が起こりにくいというメリットがあります。
無機物だけで塗料を作ることができれば半永久的に耐久する塗料となりますが、無機物だけでは硬すぎてしまい外壁にうまく張り付くことができないため、無機物の耐久性を生かしつつ合成樹脂などの有機物を混ぜたものを無機塗料としています。
有機物は劣化の元となりますから、半永久的に耐久することはできませんが、フッ素塗料よりも高い耐久性があるのが特徴となっています。
外壁塗装でチョーキングや色あせが起こるのは、有機物の顔料が使用されているから起こります。無機塗料であればこういった有機物を限りなく少なくすることができますから、劣化が起こりにくく塗膜を長持ちさせることができます。
また藻やカビも有機物が栄養素となって発生しますから、無機塗料は藻やカビも発生しにくいという特徴があります。
また無機塗料は光触媒と同様に親水性が高いため、汚れを浮かび上がらせて雨水で洗い流すという特徴もあるため汚れにくく美しい外壁を保つことができます。
ただこういったメリットがある反面、ひび割れしやすいというデメリットもあります。無機物はもともと硬い素材ですから、施工方法を間違うとひび割れしやすくなってしまいます。
そのため弾性力が高い無機塗料を使用するなど、塗料選びや業者選びを慎重に行うことが大事です。
無機塗料は非常に寿命が長い塗料として近年注目を集めています。一般的に外壁塗料で使用されているものにアクリル塗料やウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などがありますが、これらは有機塗料のため耐久性が短いというデメリットがあります。
フッ素塗料などは耐久性が高い塗料として認知されていますが、無機塗料はそれ以上に耐久性や耐候性があるためメリットが高いといえます。
外壁塗料は紫外線による劣化が一番大きな問題となっていました。無機物は紫外線による劣化を受けにくいという特徴がありますが、無機物だけでは硬すぎて壁に貼り付けることができないため、有機樹脂の中に無機物をちりばめて配合している混合塗料となっています。
そのため一緒に配合されている有機化合物によって耐候性などは異なります。一口に無機塗料といってもメーカーによって無機物の配合量などもことなりますし、耐久性なども異なりますから、できれば大手のメーカーが開発した信頼性の高い無機塗料を選択することをおすすめします。
大手メーカーの無機塗料は耐候性も高く、汚れにくい、燃えにくいというメリットがあります。
ただアクリル塗料やウレタン塗料などと比べると価格が高く下地も限られる、艶を消すことができないなどのデメリットもありますから、事前に十分理解した上で施工をすることが大事です。
また無機塗料なので長持ちするという業者の言葉を鵜呑みにしないことも大事です。無機塗料といってもすべてのものが長持ちできるということはありませんし、低品質な無機塗料にはほとんどメリットはありませんから、信頼できる業者を選ぶことが失敗しないためにも重要です。